課題解決事例

小ロットでもコストメリットがある精密板金ケース

投稿日: 2016/12/19

小ロット生産とは

小ロット生産とは、少量多品種の製品を効率的に製造する生産方式のことです。金型費用が不要または少額で済む精密板金加工は、試作から数百個程度の小ロット生産に適しており、短納期・低コストでの製品供給が可能なため、多様化する市場ニーズに対応する重要な製造方法として注目されています。

課題及び要望の概要

数個から数百個の小ロットのケースを製作する際、樹脂加工品で製作していた。樹脂成形加工・樹脂切削加工・金属切削加工・プレス加工・精密板金加工など、数ある製造方法の中から、コストメリットがある加工法について選択を迷ってしまう。

樹脂加工で作られたケース 樹脂加工で作られたケース
カバーを外した状態 カバーを外した状態

解決策の内容

板金化の提案を受けて精密板金加工の金属製ケースに変更した。他の工法に比べてイニシャル費用が抑えられたため、数個から数百個のロット数量のとき、製品単価を安くできた。オーダー数に制約がなく、1個から製作可能になったため、幅広いオーダーニーズにも応えることが可能になった。また、金属製ケースになり、プラスチック製と比較して電磁的なシールド効果が高くなり、ケース単体でEMC対策できた。

精密板金加工で作られたケース 精密板金加工で作られたケース
カバーを外した状態 カバーを外した状態

効果について

精密板金加工の金属製ケースは他の工法に比べてイニシャル費用が抑えられる。精密板金加工はオーダー数に制約がなく、1個から製作可能。金属製ケースはケース単体でEMC対策に有効。

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