課題解決事例

スライドレールの変位量解析

投稿日: 2015/04/13

変位量解析とは

変位量解析(へんいりょうかいせき)**とは、物体に何らかの力が加わった際に、その物体がどれだけ移動したり、変形したりするか(=変位)を予測・計算する解析のことです。主にCAE(Computer Aided Engineering:コンピュータ支援解析)という分野で行われるシミュレーションの一つで、構造解析の一種として位置づけられます。

変位量解析の目的と重要性
変位量解析の主な目的は、設計段階で製品や構造物が実際に使用される環境下で、設計通りの機能を発揮するか?
破壊することなく安全に動作するか?
許容範囲内の変形に収まるか?
といった点を事前に検証することです。

課題及び要望の概要

机の引き出しなどをスムーズに出し入れするために欠かせない部品のひとつにスライドレールがある。
そのスライドレールを最も伸ばした状態で、想定される荷重をかけた時に、どのくらいたわむのかを知りたい。

解決策の内容

スライドレールを固定する箇所、機器を取り付ける箇所、スライドレールが受ける荷重を明確にして、CAE解析をおこない、たわみ量の最大値を求めた。

効果について

スライドレールに機器を取付けて引き出した時のたわみ量や、応力がかかる箇所を視覚的に知ることができた。
解析結果を設計に反映することで、試作回数を減らすことができた。

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