ファイバーレーザ溶接による厚板ステンレスの裏波溶接
投稿日: 2015/08/25
厚板溶接とは
厚板溶接とは、一般的に板厚6mm以上の厚い鋼板の溶接加工のことです。十分な溶け込み深さと強度を確保するため高度な技術が必要で、構造物の安全性に直結する重要な技術分野として、建築・造船・プラント建設などで不可欠な加工技術です。
課題及び要望の概要
レーザ溶接とは、レーザ光を熱源として金属に集光させた状態で照射し、金属を局部的に溶融・凝固させることにより接合します。しかし厚板の場合、レーザ光を吸収しきれず表面での接合に終わることが多い。そのため、これまでは機密性や強度が必要とされる箇所への溶接は避けられてきた。
解決策の内容
材料の合わせ目とレーザ照射角度がポイント。レーザ光を吸収させるために弊社のノウハウにより材料の合わせ目とレーザの照射角度を変え、材料の十分な溶かし込みを行うことにより、裏波が出せる溶接が可能となった。また、局所的に溶かし込めるレーザ溶接なので、熱影響による材料のひずみを抑えることができた。
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